日記

「源ちゃんのゲンダイ国語(NHKラジオ第1 スッピン)」から「生きもの」の命について考え

早朝、目覚めてしまうと「ラジオ深夜便」で懐かしい昭和のメロディーを聞く日があり、その続きでそのままラジオ視聴になってしまう。最近は、日中、テレビを観るよりラジオを聴く方が多くなったかもしれない。因みに、ラジオ視聴であれこれと想像を巡らすことは認知症予防にもなるらしい。自分自身への自戒の念。

金曜日の「スッピン」は

金曜日の「スッピン」は、藤井彩子アナウンサーと高橋源一郎さんの掛け合いで進められていく。
その日は、「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーに聞き入ってしまった。源一郎さんが書籍の紹介をしていくコーナで、主に過去物が多いが、その日は、珍しく現在のベストセラー物の紹介であった。あまり興味がなっかたのに、巧みな話術に釣られメモを取ってしまう。

稲垣栄洋著「生き物の死にざま」の中から

稲垣栄洋著「生き物の死にざま」の中から、源一郎さんが特に印象に残った生き物について語ったので、記してみた。
「チョウチンアンコウ」は深海魚で、メスは体長40㎝くらいだが、オスは4㎝。オスはメスの体に一生へばりついて生きる。目は見えないし、餌を取らずにメスの体から養分をいただくので、消化器官は退化している。ただ、子孫へ命をバトン渡しするために一生をそのメスに捧げる。「なんとかわいそうなオス。」源一郎さん曰く。

「タコ」(もしかしたら、聞き逃していてマダコとミズダコで違いがあったかもしれない。)
メスは10か月間、卵から離れずに、外敵に襲われないように守る。だから、その間、餌を全く取らない。動くことで卵が外敵に襲われるかもしれない。10か月後、孵化し我が子が卵から巣立っていく行くのを見届け、静かに果てていく。命の全てを卵(わが子)にそそぐ。
「涙を誘う。」と、源一郎さん。

「シロアリ」の女王蟻はただひたすら卵を生み続ける。巣の引越しをしなければならない時、判断するのはハタラキ蟻。その女王蟻が卵を生む能力が下がっていると判断するや否や、すでに育てていた若い女王蟻を連れて引っ越す。何と、年老いた女王蟻は置き去りにされるのだ。役目を終えた女王蟻は自分で動くことはできないから、そこで命が果てていくことになる。「何と残酷な。」と、源一郎さん。

「ニワトリ(ブロイラー)」は卵からかえるとすぐに窓がなく真っ暗な鶏舎に入れられる。1㎡に17羽、1つの鶏舎が数万羽のブロイラーで埋め尽くされ、ただ太ることだけを要求される。
40~50日後、遂に鶏舎から出られる時が来た。生まれて初めて太陽を見、動くことができたもの、大声を出したもの。モノクロ写真
でも、それはほんの一瞬の出来事で、これから出荷が待っている。
「何と悲しいブロイラーの一生。」と、源一郎さん。

「だから、人間は」と、この番組の中では深めていないが、其々の視聴者は心の中にずっしりと重しが掛かったのではないかと思う。
「生き物の本能」とは言え、人間のこと、人間の死にざまについて考えさせられる。

稲垣栄洋著「生き物の死にざま」には、この放送で紹介されていない他の多くの「生き物」についても載っているので、機会があったら読んでみたい。

追記 2019.10.31「ぼくらの民主主義なんだぜ」

書店で探してみたところ、やっと出会うことができた。『初出は朝日新聞「論壇時評」2011.4.28から2015.3.26まで月1回の連載を収録したもので、新書化にあたりタイトルを一部変更し加筆した。』と、注意書きされている。各著名図書からの引用も多い。題名の平易さに興味を持って購入したが、読み始めると内容はなかなか難解である。私は手のフィット感から単行本では小さすぎ新書版が馴染みやすいので多く購入してしまう。

新書版は、速くて2~3時間、遅くても一日で読み終えることが多い。しかし、今回は違っていた。なかなか進んでいかない。ネーミングの「ぼくらの民主主義なんだぜ」と、「すっぴん」での源一郎さんの語り口からは、予想外の文脈。引用文が多いためかもしれない。それだけ様々な情報を得、ご自分の確固たる考えを築いているからであるだろう。

だが、時間はかかるが読み進んで行くと、これまでとは違った自分なりの読み方であちこちに付箋を付けながら5日間かけてゴール。それだけ、ぐさりと刺さる文章が並んでいるのだ。2011.4.28から2015.3.26の連載というと、あの「3.11」後。戦後の日本、政治経済全ての繁栄と停滞が映し出されていた『あの「3.11」』。それらを、歯に衣着せぬ独特な語り口で「民主主義とは」と、訴えかけている。

追記 2019.11.6 11月1日は「教育の日」にちなみ、今日のお題は「勉強になりました」

今日は「お便り紹介」コーナーについて記してみる。先週の「1億3千万人のための論語教室」は反響が大きく書物はお陰様で売れているそうだ。私も直ぐに書店へ出向いたが、予約をしないと購入できず残念。日を改めて感想を書けるとよいのだが。

視聴者から「あのような先生がいるといいですね。」の感想に、源一郎さん曰く。今の先生にもいい先生がたくさんいると思うが、特に教科書を使わなくても直接伝えることが大事。それが正しく生きた教科書。答えは分かっていなくて、生徒の数だけ答えがある。そういう先生がいい。夏目漱石の「こころ」の先生、あの先生も主人公に与える言葉・生き方がいい。

次の視聴者から「勉強とは『強いられて勉める』と書くが、『自ら強いて勉める』と、解釈しよう。」という感想あり。私はこれまで、成程、勉強の漢字そのものを深く分析することはなかった。「やらされている」のではなく、「自ら勉める」。いくつからでも勉強をすることができる。生きていて生きた言葉を伝える。その先生が何を言ってどんな表情をしているのか。

例えば、医者は病名は同じ患者に対してもその患者によって薬の効き方が違うので、処方箋が違うように、その人によって違う答えになる。違う答えになるということは、「その人を良く理解していなければならない。」ということではないかと私は解釈したのだが。小学校の先生なら、子供たち一人一人の家庭環境、現在の学力、意欲、友人関係等、それを鑑みて、今、何をどの様に。大変な職業なのだ。でも、そのように日々精進していると思う。生半可な職業ではないことは確か.

追記 2019.11.8「いい歯の日」、今日のお題は「ありがたいお言葉」

源ちゃんのゲンダイ国語では、高橋源一郎さんが心に止まった言葉や文章を読み解き魅力を浮き彫りにしていく。「いい歯の日」ということで自らのインプラント談で番組が開始し、今日は「お寺の掲示板」江田 智昭著(新潮社)。お寺の掲示板を利用して教えを伝導していく。お寺の門前に掲げられたグサッと心に刺さる標語の傑作をセレクトした本で「お前も死ぬぞ」「ノー先祖、ノーライフ」「ばれているぜ」などが掲載されている。江田 智昭さんは、浄土真宗本願寺派僧侶。人生のキャッチコピーは門前にあり。難しい仏教用語は一切なく、お坊さんたちが考え抜いた生き方や人間関係のヒントとなるメッセージが、ハッとしてグサッと刺さる言葉で記されている。

「お寺の掲示板」より

(「お寺名」は、ラジオ視聴のため漢字表記できないものや誤字がありましたら、ごめんなさい。) ○岐阜 願蓮寺 「お前も死ぬぞ」大賞受賞 ○京都 げんりゅう寺 「終活することとあなたの成仏とは無関係です。」エンディングノートに死後迷惑をかけたくないという旨を記す。しかし、死後迷惑をかけないというのは如何なものものか。人間は迷惑をかける存在だと思って生きる。迷惑をかけない生き方はない。 ○京都 龍岸寺 「ノー先祖、ノーライフ」 ご先祖様があって、今の自分がある。物欲を忘れて仏欲を抱こう。 ○広島 超かく寺 「お墓参りはご先祖様とのオフ会と、思えば楽しい」 ○千葉 本妙寺 「のぞみはありませんが、ひかりがあります」新幹線の駅員さんが、「終電のぞみはないが、まだひかりはあります。」と、何気なくいった言葉だが、仏教的に解釈すると凄い。私たちの望みを失っていても、仏教の光はあります。 ○福岡 じょう覚寺 「仏教に圏外はない」どんなところにいても届く。 ○大阪 信光寺「仏教、はんぱないって」 ○大阪 正宣寺「カモンベイビー極楽、阿弥陀様のいるカントリー」カモンベイビーアメリカ?の節で

有名人の言葉から

○ 香川 一心寺「生きているだけで丸儲け」(明石家さんま) ○信州 バカボンのパパ「これでいいのだ」(赤塚不二夫)○「やっぱり近道はない。中道なんだよ。」「真剣にやれよ、仕事じゃない。」「仕事の場でやる気のあるものは去れ。」(タモリ)中道が一番で仏教の悟りそのもの。笑いを仕事にしている人は範囲が広い。何でも受け入れる懐の深さや許す心がある。これは、日本の宗教の懐の深さそのもの。仏教、はんぱないって。

私なりに上記から考えたこと。歴史的に捉えると、仏教は大陸からの伝来。しかし、日本では日本人に合うように広まっていった。それまであった他の宗教と折り合いをつけながら。八百万の神々と言われている通り、日本人は元々寛大な懐の深い国民性があるのではないか。アジアの東はじで島国の日本。かつて、様々な異国から伝わってきた文化・学問・技術諸々を独自化してしまう能力を備えていた。果して、今はどうか。折角培ってきたそれらをみすみす売り払ってはいないのか、あっと言う間に独自化してしまうのが上手な国に。そして、アメリカからの自由主義をはき違えてはいないのか。「懐の深さ」から少々脱線してしまったが。

 

 

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