日記

夫と息子、私の三人で秋の気配を感じながら散歩をして

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二週間に一度、夫と息子の三人で散歩をしている。天候とその日の夫の様子を見ながら、どこへ行こうか昼食には何を食べようかを息子と瞬時に判断し決めている。
今日の夫は少々ご機嫌が良くない。

さて、朝から小雨交じりであったが晴れ間が顔を出す。途中の「山鼻公園」では大勢の親子連れが訪れていて、遊具で楽しんでいる。
その光景につられ、ベンチで一休みすることにした。お茶とあられのつまみで私たちはおやつタイム。
ご機嫌が悪そうであったが、休憩をした後の夫の足取りは軽くなり、アウトドア派の夫はこれでご機嫌になる。
そこから、「中島公園」を目指し「日本庭園」に入るとうっすらと紅葉し始めた木の葉を発見してしまった。それは、もう、秋の気配なのだ。

お昼には「ガスト」でピザを食べることにした。「ガスト」のピザは少し厚めで夫は食べやすいのではないかと息子は考えた。
この辺りで夫の足取りは心なしか重くなったように感じる。
眠そうな夫。とにかく昼食だけは取ってほしい。「ガスト」では励まし励まし何とか眠そうな夫をなだめながら昼食終了。

帰りの足取りは重かった。私が手を引き、息子にも手を引いてもらう。
「40年前には息子を私たちが手を引いていたよね。想像もしなかったね。」と、親子の会話。
子煩悩な夫だったので、今は普通に一緒に散歩してくれる息子に感謝している。何かが通じ合っているのかもしれない。
最近、夫は足が弱ってきているが何とか寝たきりにならにように、私達二人で外へ連れ出そうと努力している。昨年は今年の散歩は無理かもしれないと思っていたが、何とか大丈夫だ。来年も一緒に散歩ができるようにと励ましている。

夫は「成年後見制度」を利用して、これまで私を含め二人の「成年後見人」が付いていたが、夫名義の不動産売買契約が終了し、今後は私一人が「成年後見人」となる。
制度が、制度であるから仕方がないといえばそれまでであるが、思いもよらぬ様々なことがあった。
2年目で私一人の「成年後見人」になるはずであったが、3年半もかかってしまった。知人を始め様々な方々からの助言により何とかここまでこぎつけることができた。
紆余曲折、これからは事務手続き等を一人で担っていくことになる。

あの暑い夏をしみじみと思い浮かべながら、涼しげな秋の気配を感じとり散歩をしている。夫の介護そのものは変わらないけれど、私の心境は複雑である。困った時には子供たちの助言を得ていこう。為せば成る。

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