日記

「知事公館」猛暑の中、庭園に涼を求めて

投稿日:2019年8月2日 更新日:

「知事公館」建物そのものは明治時代からの建造物で現在は迎賓館に使用されていると聞く。庭園は市民に開放されていて、北海道開拓時代の原生林がそのまま取り残されているような木々と四季折々の草花を目にすることができる。敷地内に「北海道立三岸好太郎美術館」が併設され、静かなカフェと共に落ち着いた佇まいを見せている。
春の桜は近くの円山公園が人気であるが、人ごみを避けようとするとここは穴場である。隣接する「北海道立近代美術館」の桜と合わせて是非、来年の春に訪れることをお勧めしたい。
桜の後は山野草のエゾエンゴサク、エンレイソウ、キバナノアマナや初夏のオオウバユリが咲き都会の中の密かな癒しスポットである。

けれども、6月下旬から7月中旬にかけて木々の茂みの中にカラスが巣を作り子育てを始める。これがくせ者なのだ。一心に子育てをし本能的に雛を守ろうとしている親カラスの一途さを感じるが、近づく人間を誰構わず襲ってくるから恐ろしい。音もなく突然頭上を急降下して飛んでくる。何事が起きたかを考える余裕も与えずなのだ。気付いた時には頭に傷を負った人さえいるほどだ。
私は早朝ジョギングでやられてしまった。のんびりジョギングであるが、「知事公館」周辺は信号待ちする必要がなく走った距離のめどをつけやすいのでこの辺りを利用している。その日は幸い、帽子を被っていたので大事には至らなかったが、ここで結構被害に合っていて逃げ惑っている人を見かけた。
「カラスに注意」の立て札もある。帽子を被ることと両腕を耳元まで上げ頭を守ると良いと言われているが、とっさに行動できる場合は良いのだがそうとも限らない。
自然のままの状態で森が残っている。これは好ましいことではあるが、所詮、街のど真ん中。人知れずカラスの被害に合われている方が多いのは事実であり、共存の方法はないものか。駆除してしまえば簡単だという問題ではないように思う。

8月上旬、北海道では珍しく熱帯夜が続いた早朝、ジョギング中まさかの白いカラスを発見。かと思いきやカモメだった。大きさはカラスとほとんど同じに見え、カラスと威嚇し合っているカモメ。カモメもカラスと張り合うなんて捨てたものではない。
その後、突然カモメが私のもとへ急降下してきた。カモメまで止めてほしい。カラスの真似ではないはず。カモメが急降下する目的は何なのだろう。たまたま私の側を飛びぬけたに過ぎなかったのかもしれないが。
早朝ジョギングはもう暫くコースを変えて走ろう。

「知事公館」庭園は猛暑の中、涼を求めるには最高の地、都会のオアシスであるが、少なからず気をつけなければならないことも。
けれど、この時季、カラスは既に子育てを終えている。襲われる心配はないと思うが用心に越したことはない。

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