日記

「北海道立文学館」よみがえれ とこしえの加清純子ー『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春ー 5月31日まで

投稿日:2019年5月27日 更新日:

よみがえれ とこしえの加清純子 -『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春ー  北海道立文学館

北海道立文学館で絵画展?

4月上旬から加清純子に関する様々な関連イベントが行われていたのだ。今月末で上記の特別展が終了するので、「北海道立文学館で絵画展が行われる。」と、少々不思議に思いながら出かけてみた。読書は好きだが文学書ではなく新書版が多い私にとって加清純子に関して全くといっていいほど知識はなかった。

渡辺淳一『阿寒に果つ』のヒロイン、時任純子のモデルとは

しかし、新聞その他の情報から興味がわいてきた。加清純子は渡辺淳一の『阿寒に果つ』のヒロイン、時任純子のモデルとして知られた天才少女画家であった。札幌南高校では渡辺淳一や荒巻義雄と同期生であり、さらに、同人誌「青銅文学」の創刊に参加しいくつもの小説や詩を執筆していた。にも関わらず、わずか18年という短さでで一生を終えてしまったのだ。

「ほうづきと日記」「瞬間」等、色彩やタッチはとても18歳とは思えず、完成された大人の絵画である。絶筆となった「自画像」の白い肌と青い目に寂しさが漂っていた。菊地又男から指導を受けたという黒、灰色、白とモノトーン系の人物画である抽象画の方は正直よくわからなかった。

さらに小説や詩の一部が展示されていたが、十分に読み込めなかった。既に終了していた幾つかの朗読会に参加することで理解を深める事ができたのであろう。もう少し早くこの催しの情報を得ていたらと思うと残念である。

「中島公園」に黄色い花を咲かせる藤の木を見つけて

帰り道、「中島公園」の藤がたわわに花をつけ思わず足をとめてしまった。最近の晴天続きで花の盛りが早くなったようだ。コンサートホール「キタラ」のちょうど真向かいに黄色い花を咲かせる藤の木が一本ある。あまり目立たなくて見過ごしてしまいそうな木であるが、黄色い花を咲かせる藤の木は珍しいと思う。

よみがえれ とこしえの加清純子 -『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春ー 北海道立文学館
5月31日まで開催されているので、「中島公園」の新緑を眺めながら訪れてみる価値はある。

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