日記

可愛い花たちとの出会いが楽しみな「真駒内公園」

投稿日:2019年5月10日 更新日:

土日祝日には大勢の人で賑わう真駒内公園。10連休が終わり落ち着きを取り戻したのではと、思い足を伸ばしてみた。
ところが、違った意味であてが外れてしまった。
早朝に出かけたのが禍し、なんとラッシュ時であった。
「まずい。」
でも、遅かった。
毎日たっぷり時間のある私が好き好んでラッシュ時に出かけなくてもと、思いながら。
けれどもめげずに大通りまでしのいで、やれやれ真駒内行きの地下鉄は空いていた。

真駒内公園へ向かう道すが、ソメイヨシノより濃いピンクの八重桜が満開で、思わず見とれてしまった。
公園内の他の種類の桜はほとんどが葉桜状態で、ここも連休中がピークだったように思われる。
エゾヤマザクラの花は散ってしまったが、葉がうっすらと紅がかっていて遠くから眺める木々が春紅葉であった。
この時季の春紅葉は一瞬といわれ、すぐに黄緑から緑へ変化していく。
私は気づかずに見落としてしまいそうなこの春紅葉が好きである。

しばらく歩いているとお目当ての「カタクリ・ふるさと散歩道」の入り口にたどり着いた。
4月20日頃に来た時、咲いているタカクリは僅かだった。
「あれから20日ぐらい過ぎている。果たして。」と足を踏み入れたら、残念ながら花の盛りを終えていた。
やはり、連休中が良かったのだと思う。めげずに登り始めると、エゾエンゴサクはまだまだ咲き乱れている。
ここにはオオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウが共存していて、ニリンソウも見られるのだ。

丘の頂上付近でこの辺りに詳しいとおぼしき女性が、
「少し下って左側に下りていくと、シラネアオイが咲いていますよ。盗掘で減ってしまいましたが。」
と、声を掛けて下さった。
「札幌でもシラネアオイに会えるなんて。」と、わくわくしながら探してみた。
シラネアオイというと、記憶が確かであれば4月下旬のオロフレ山と写万部岳、5月下旬のニセコのシャクナゲ岳に群生している大ぶりの大好きな花である。清楚な薄紫色をしていて山野草の女王といわれている。
だが、しかし、見つけたのは悲しいかなたった数輪であった。
数年後、ここで、この花々は見られるのだろうか。高山植物類は写真に撮るだけにしてほしいと願わずにはいられない。

帰り道、黄緑色の芝生一面に水色のグラデーションが目に焼きついた。
「あれは、何だろう。」
近づいてみると、スミレの群落であった。あの小さなスミレも群落で自生しているとさらに美しい。
白樺林とのコンストラストがまたいい。

真駒内公園は、アリーナでの大掛かりな催し物が行われていたり、また個々人で散歩やジョギング、野鳥観察、散策などそれぞれの楽
しみ方ができる公園である。
季節の移ろいを肌で感じながら訪れるてみる価値がある。
私は、深緑に覆われる夏、色とりどりに紅葉する秋にも訪れてみたい。

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