日記

『小児科医のぼくが伝えたい「最高の子育て」高橋孝雄著』を読んで

この年代になると早朝に目覚めてしまう時があります。
そういう場合、躊躇なく「NHKラジオ第一 ラジオ深夜便」を聞きながら新聞や本を読んだり日記を書いています。

先日は小児科医である高橋孝雄さんとアナウンサーとの対談でした。対談内容の良さを感じ、高橋孝雄さんの著書があると言うので読んでみたくなりました。

昨日、「中央図書館」で借りようとしたら、何と77人待ちで予約しても1年はかかるとか。さすが評判が良いのですね。
職員さんのアドバイスによると「図書・情報館」では貸し出しをしていないので、朝早めに行くと読めるかもしれないとの事。

そこで、今日は「図書・情報館へ開館と同時9時に行き、そこで読んでこよう。」と思いたちました。
ところが、せっかく9時に着いたのですが、確認していない私が悪く土・日曜日の開館は10時となっていました。
とにかくそれでも1年待つよりは御の字です。
さて、1時間待って借りることができました。
以下、引用です。

   

     小児科医のぼくが伝えたい「最高の子育て」 高橋孝雄著   マガジンハウス社 より引用

 

はじめに

小児科医になって最初に教えられたことは、
「子どもの病気を治したければ、一緒にお母さんを治しなさい。」
四六時中、子どもと一緒に過ごし手厚い医療を施しているのは実はお母さんたちなのだから。
この当たり前を実感するのに20年を費やした。たとえ健康な子どもを育てていても悩みはつきないもの。
ちまたに情報が溢れ「失敗は自分のせい」「あとで後悔したくない」と感じ、プレッシャーや不安に押しつぶされそうになっているのではないか。
お父さんやお母さんにできることは、たったひとつである。
生まれてきてくれたわが子の底力を信じて成長していく姿を楽しみにして見守ること、「遺伝子が描いたシナリオ」である子どもたちの秘めた力を信じること。
 
第1章  子どもの個性、能力は親から受け継いでいる遺伝子によって約束され守られている。他の子や標準値と比べ一喜一憂        せずお子さんの未来を信じて成長を見守りましょう。

遺伝子は変わらないけれど、進化のための「余白」はある。遺伝子の最も重要な仕事は、「変わらないこと」「長く維持すること」。本来ヒトはどんな劣悪な環境のもとでもきちんと育てていく力が与えられている。進化の過程で自然淘汰を繰り返すなかでも大事な遺伝子は「変えてはいけない枠組み」として保存されている。一方、遺伝子が書くシナリオには余白があってそのわずかな“ゆとり”があるからこそ進化することができる。個性という“ゆとり”を許容する。
遺伝子本来持っている「変わらない力」、一人ひとりの個性を演出する「ゆとり」、環境への順応や努力によって進歩を可能にする「揺らぎ」。遺伝子の総合力を信じる。
運動が苦手、体育ぎらいも親に似る。環境の影響はほとんどない。「苦手なこと」も努力で克服できる余地はある。
     
 得意なことを一緒に見つけること、見つけようとする姿勢で子育てすること。
 極上の遺伝子がないように、劣悪な遺伝子もない。

第2章  悩める子育て、いったいどうすればいい?
     子どもの人生をよりよくするには。持って生まれた才能や個性をそのまま花開かせてあげればいいだけ。情報に振り回され     るのは無意味です。

一番の胎教はお腹の子どもに話しかけること。「理想の母」を追い求めないで。子どもが好きなのは今のお母さん。
絶対にしてはいけないのが、「無視」と「無関心」でいること。それでも「すまないな」「ごめんなさい」と子どもを思いやる気持ちがあれば大丈夫。
共働きの場合、一方で無関心さの結果、無頓着の表れとしての無視や暴言は子どもの心に深く突き刺さり、長い間に少しずつでも確実に脳を傷つけていくもの。
時間の長短ではなくどう過ごすかが大切。

「早くしなさい。」と言い過ぎない。子どもから考える力を奪ってしまう。誰かが声を掛けないと動かないようでは将来困る。
どんな子どもも伸びるタイミングがある。どこかに潜んでいるはずの成功のシナリオを信じて待つ。そして、子どもの可能性を誘い出すためには、「自分で考えること」「自分で気づかせること」を大切にする。チャンスはお子さん自身にお子さん自身のタイミングでつかませるしかありません。

成績の優劣で一喜一憂するのは愚かなこと。お母さんが子どもの能力の批判家になってはいけない。批判からは何も生まれない。自分から「勉強しようかな」と思わせるように、子どもが自分で考える‘余白’を心の中に作ってあげる方がうまくいく。

第3章  親が心がけたい子育てにいちばん大切なこと「勉強ができる」「運動ができる」それも立派なことでしょう。
     でも、何より大事なのは「共感力」「意志決定力」「自己肯定力」、この3つです。
     これを身につけられるようにするのが親の務めです。

子どもに幸せな人生を歩んでもらいたい、そのために授けたいことは、誰かの気持ちに寄り添える「共感力」、あらゆるシーンで自分のことを自分で決める「意志決定力」。生まれてきて良かった、自分は自分でいいと感じる「自己肯定感」。

「自己肯定感」は生まれながら遺伝子に組み込まれているのではないか。発達障害の子どもたちは、大人や周りの子どもたちに否定されけなされる。そんな状況が長く続くことにより「自己肯定感」が知らず知らずに崩れてしまったり失われたりする。非行・犯罪や社会からの逸脱という重大な問題の原因となる二次障害の正体であり、崩壊である。
「意志決定力」は、子どもに最終的な決定権をゆだねることで「親のいいなり」ではなく親子の間に「議論と話し合い」が成立する。人生は選択の積み重ね、「最後に決めるのはあなた」という姿勢を貫いてみませんか。自分で決めたことを積み重ねていけば、子どもの「自己肯定感」と「共感力」は着実に強くしなやかに育っていく。
上手な言葉かけで「共感力」が育つ。「そうだね」「やったね」「その通りだね」等。
「共感力」と「意志決定力」は育児環境や教育環境によって育まれていく部分が大きい。 
 

日常生活で様々な困難を抱えた子どもたち、デリケートな子どもたち、個性的な子どもたちはいつも様々な誤解と隣り合わせである。自信をつけ比較されることがなくなれば、大きく成長できる。半年前のその子と比べてみよう。

言葉かけを変えてみると、

  〈 否 定 形 〉         →    〈 肯 定 形 〉

「廊下は走らない。危ない。走っちゃだめ」    「廊下はゆっくり歩こうね。」
「もう、うるさいな。黙りなさい。」       「元気だね。今は静かにできるかな。」
「字が汚い。こんなの読めないよ。」       「ゆっくり書いてみようかな。」
「忘れ物しちゃだめでしょう。」         「一緒に持ち物リストをチェックしてみよう。」

第4章  病児とのかけがえのない出会いが教えてくれた

(小児科の医師である高橋孝雄さんが勤務している病院で不治の病をかかえ長期にわたり入院している子どもたちから教えられた数々の事柄について書かれていました。)

あとがきのまえに
子どもがいない人でも産んだ経験がなくても女性としては母性が備わり、男性には父性がある。さらに、ひとりの人間には母性と父性がそれぞれ共存している。社会の一員としてだれもが“子育て”に参加することがひとの心を豊かにし、社会を豊かにする。
見も知らぬ子どもに「ここにいてくれてありがとう」と感謝する。子どもに共感できることが文化度の高さである。

あとがき
遺伝子がくれた才能を花開かせるための「恵みの水」が自己肯定感。お母さんの自己肯定感こそが子どもの才能を花開かせる鍵。母性(自己肯定感、意思決定力、共感力を育む)は生まれながら遺伝子によって授けられる。父性はむしろ社会の中で育まれていく。社会に育てられ父性をふくらませていく。人間は男女それぞれ両方を兼ね備えている。
赤ちゃんを授からない人、つくらないと決めている人、いずれにしても子どもがいない人もかつては赤ちゃんだった。
自分の子どもを育てることはなくても社会の中で子育てに参加してみませんか。

《子どもの心を開かせるには  ゆっくりまばたきをして話すこと》

自分自身の子育てを振り返り、もっと早くにこの本と出合っていたら私の子育ても違っていたかもしれないと反省しています。けれども、当時は毎日毎日が思考錯誤の連続で子育てと仕事に全力投球していました。今考えるにつけ私自身の中で余裕のない一時だったのかもしれません。でも、今からでも遅くありません。これから出会う様々な場面で・・・。
改めて、感動した本の1冊です。
  

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